手足や指先のしびれはよく起こるものです。これらのしびれの原因や予防対策、治療をご紹介します
正座を長時間していて足がしびれて、起き上がれない。朝、起きたら手の指先がしびれていた。など、しびれは私たちの生活にはつきものです。今、述べたようなしびれは一時的なものであり、時間が経てば直るので気にする方はあまりいないでしょう。しかし、慢性的なしびれや長く続くようなしびれや痛みは重大な病気のサインかもしれません。ここでは、手足や指先のしびれの原因となるものをいくつか紹介します。
まずは、椎間板ヘルニアや脊髄損傷、頚椎症や脊髄腫瘍などが原因としてあります。手足の指先まで神経は伸びていますが、この末梢神経は脳に直結しています。その途中のどこかで異常をきたすと手足にしびれが現れます。
他にはスポーツの怪我などがあります。野球ひじやテニスひじもしびれの一種です。また、高齢の方にはリウマチや痛風などもしびれの一種ですね。末梢血管の血流の流れが悪くなるとしびれが起こる仕組みに体はなっています。
普段から猫背や背筋に気をつけて、姿勢よくいることで血流の流れを良くし、不要なしびれをおこさないように気をつけましょう。
自分のしびれをある程度理解して、お医者さんにちゃんと診てもらいましょう。受診する際には、自分のしびれを細かく医師に伝えます。ここは非常に大事ですので面倒くさがらずに伝えましょう。そして治療するのですが、しびれの治療には「原因治療」と「対症治療」があります。「原因治療」はその名の通り、しびれの原因そのものを治療します。と同時に不快な症状を取り除いてあげる「対症治療」を進めます。炎症鎮痛剤などを使って、痛みや炎症を抑えます。
その他にビタミン剤や末梢循環改善薬や神経の過敏性を抑える薬などを使ってしびれや痛みを抑えます。抗うつ薬や抗てんかん薬などが有効な時もありますので、医師の判断に従いましょう。
糖尿病としびれの関係も忘れてはいけません。高血糖により糖尿病になるわけですが、糖尿病の治療が不十分ですと神経が侵されて糖尿病性神経障害になります。いわゆる糖尿病から手足のしびれを引き起こすのです。ビタミン薬できちんと血糖をコントロールしましょう。
しびれの原因はさまざまでこれといった予防策がすべてに当てはまる訳ではありませんが、温めたりもんだりすると症状が和らいで楽になります。これはみなさんも経験上よくすることでしょう。これは、血流を促して血行がよくなるために楽になります。それと、日ごろからの運動不足もよくありませんので、体操やウォーキングなどでからだを適度に動かしましょう。もちろんこれも血流がよくなって治療にはプラスになります。そして、日ごろからの姿勢に気をつけましょう。猫背や悪い座り方の癖はできるだけ直しましょう。長年の癖ですから、なかなか直らないでしょうが、悪い姿勢を直すだけで、しびれなどの症状は良くなるものです。風呂あがりや朝起きてからのストレッチ体操なども効果的です。あとは、心の痛み、つまり不安やストレス解消を上手に行いましょう。しびれに対する不安が症状を悪化させる原因にもなるのです。
あとは、症状がひどくなったり、慢性化するようでしたら早めに病院へ行きましょう。単なるしびれだったらいいのですが、他の病気の兆候かもしれません・・